佛跳牆
こんばんは、ノラクロです。
先日のことです。
家族から、冷凍庫の意味不明なものを早急に片付けろor dieと言い渡されました。
二択と見せかけた、一択だったのでおとなしく片付けがてら料理でもすることにします。
更に連休という時間があったので、前から作ってみたかったアレを作るチャンスが到来したということです。
そう、佛跳牆(ファッチューチョン)!!!
これでもかという具材アレコレを、8時間蒸し煮にするっていうイカれたスープです。
鉄鍋のジャン、美味しんぼ、最近では、飯にしましょう。どれも読んで食べてみたかったんですよねぇ。
軽く調べてみたら、乾物を戻して戻し汁と他にも好きな具材を蓋をした壺で8時間蒸し煮込むということ以外に明確なルールはないようなので…
家にあった乾物たち
(ホタテヒモ、キクラゲ、エビ、昆布、ヒレ、煮干し、どんこ、スルメ、干し大根)
これを24時間、お水に漬けて戻しました。
次に冷凍庫や冷蔵庫の意味不明なものをありったけ
(ザリガニ、塩っぱくなりすぎてしまって作ったきり放置してたハム、干したアサリの剥き身、干した鶏ハツ、にんにく、しょうが、薬膳スープの素)用意しました。
これは牛のサオ。誕生日に、友人がくれたものです。
「人間の男は用意できなかったから、代替品として牛のチンコで我慢してくれ、好きやろ、チンコ(要約)」とのこと。
えーっと…うん、ありがとね。。。
まあいいでしょう。類友です。
こーやって持ったら、チョッピリ卑猥ですね!ウフフ!(ヤケクソ)
茹でて容赦なくぶった切りました。
茹でるとすごく硬くて、けど臭みはあまりありません。これはみんなスープに入れてしまいましょう。
あと冷凍庫に残っていた、オッパイの残りと、ニワトリのトサカと足も入れました。
壺がわりの鍋ギュウギュウ。
これをピッタリとラップをして、大鍋で蒸し煮にすること8時間。
8時間もあったのに蒸してる最中の写真は1枚もありません。
なんでなんでしょう。。わたしってほんとバカ。
暇を持て余して間に作ったうどんの写真ならいっぱい撮ったのに。
出来上がったスープから、ふにゃけた具材を取ったのがこちら。
ラップを取った瞬間、爆風のような旨味の香りがします。
良い匂いなんてレベルじゃない、暴力的なまでの匂いの洪水です。
修行僧が塀を飛び越えてまで食べに来るスープ。
人間の食べ物には興味を示さない我が犬も至近距離で確認しにきました。あげないけど。
これ、中華一番やったら香りの爆風で皿とか吹き飛んでるってくらいのレベルです。
浮遊してる何かが沈殿するのを待って、上澄みを掬って温め直したものがこちら。
ほんっと香りがやばい。
ひとくち。
…
…
…
すごい。
自分で作ったんだから、何が入ってるかなんて知ってるのに全然わからない。
旨味が濃ゆすぎて、怖い。
コンソメとおでんの汁とラーメンの汁を1番美味しい比率で混ぜて、300気圧で圧縮したらこうなりそう。
ちょっと支離滅裂ですな。例えが思い浮かばない味です。
飲み込んだ後も、口の中に旨味が貼りついてしまったように余韻が長く長く続きます。なんだか一杯で胸が一杯。残りは家族に振る舞うとしましょう。
ふう。あわびもナマコも入ってないのにこんなに美味しいの?
じゃあ、本気のやつを食べるまで、全然死ねない!
生きる!!!
いつか、何かしらで億万長者になったらあわびとナマコも入れたいと思います。
あー何かしらで億万長者に、早くならなくちゃー!(暴論)
では、また。