カラス
こんにちは、ノラクロです。
最近はこの#調理方法とかよくわからないものを見切り発車で買ってくるシリーズ!でお届けしている食べ物はみんな当たりで美味しいものばかり。
けれど今日は久しぶりに敗北したので聞いてください見てください。
そして、ちょっと解体シーンとか閲覧注意な画像を含みますので苦手な方はブラウザバックを願います。
さてそんな今日はカラスの話をひとつ。
ほーーら!もう不安でいっぱいでしょ?!ブラウザバックのチャンスはこれで最後だぜ!!
…よし、残った猛者共よ!我の後に続けーー!!
昨日の朝のことです。我が家にひとつのクール宅急便が届きました。
こんな品名は後にも先にも見ないことでしょう。
ドキドキしながら開けてみると、そこにはカチコチに凍った一羽のカラス!(未処理)
ゆっくりと解凍させて、夜中に自室でコッソリと解体を開始することにします。
流石に、カラスの解体していることが家族にバレたら強制退去or dieは免れませんからね!
お口の中を見てみると白かったので、これはどうやら若鳥のようです。
解体方法はYouTube先生から羽を毟るより、皮ごと剥いたほうが良いと教わったのでその通りにしてみます。
何でも皮は硬いし臭みが強いんですって。臭み、怖い。
烏の濡れ羽色って言葉がありますが、本当に黒一色ではない不思議な色合いです。
さて、まず頭を落として皮を剥き内臓を筒抜きしたものがこちら。レバー、砂肝、ハツも取り分けておきました。
こうなると一気に食材に見える不思議…見た目だけは。臭いがね、凄いのよ!!
なんだろ、雨に濡れた犬みたいなキツイ蒸れたような臭いがします。
鼻にティッシュを詰めてさらに部位毎に、バラしたのがこちら。
上からモモ、胸、ささみ、背肉、そして内臓です。
砂肝のパンキッシュなイエローがとても食欲を削いできますね!
そしてこちらが肉を取って、薄皮も剥いできれいに掃除したガラ。
ここまでくると臭いもあまり気にならなくなりました。
よし、勇気を出して調理に入りましょう!
まずは、ささみと背肉を茹でてポン酢をかけたもの。茹でるとこんなに小さく縮みました。
わさびを乗っけて、ささみをひとくち。パサつくのかと思いきや弾力が凄いです!ポン酢のおかげか、臭みも感じず美味しいです。
背肉はジャキジャキとした食感に少しの臭みをかんじますが、これくらいなら全然大丈夫ー!
よし次にいきましょう!
お次はモモと胸をグリルでじっくりと塩焼きに。
見た目は普通に美味しそうですな。
がぶりとモモにかぶりついたら、まあ弾力が凄い!
ギチギチって噛みちぎらないと骨から全然外れなくて苦戦しました。
胸肉もひとくち。こちらはモモよりも食べやすいですが、肉が黒いし味も鶏に比べて獣っぽくて何を食べているのか混乱する味です。
キッチンで1人メダパニを食らったような感覚になりました。
まあしかしやっぱり肉が硬い。事前に調べて硬いって情報は得ていましたが想像を遥かに上回る硬さです。
これはもうアレしかないなとタレに漬け込み…
ジュワッと低温で揚げることで肉を柔らかくする作戦に出ました。そう、お得意の唐揚げです。
…けど揚げている最中からちょっと立ち上る香りから臭みを感じるんですよね…。
解体した時に感じた臭みを思い出しながらも完成。
不安とともにかぶり付くと硬さは焼いたものに比べて随分と食べやすくなりました。…が!!
揚げたことで臭いが封じ込められたのか、モモも胸も臭みが気になります。あんなにタレにも漬け込んだのに!!
あんまり口の中での滞在時間が長いとウェッとなりそうだったので、コーラで飲みくだしました。ふー。
私は早朝から一体何をやっているんだろうと一瞬正気に戻りかけましたが、気を取り直して次の調理へと進みます。
こんな事正気を失っていないとできませんからね!冷静になった時点で負けです。
さて、残りはガラと内臓。ガラはネギと生姜と一緒に煮込んでスープにすることにします。
煮込んでいる間に、モツをタレで煮込んで味濃いめでニンニクを効かせたモツ煮を作りました。
そして敗北しました。
臭い!!雨で濡れた犬が口の中を走り回っておる!!ちょっと流石に飲み込めなくて、ってかコレって食べたらいけないんじゃない?!と危険を感じて口から出してモンダミンをしましたが、濡れた犬はまだ元気に口の中を走り回っています。
すごく辛い。久しぶりにこのシリーズですごくすごく辛い。
生姜の薄切りをガムのように噛みながら残りのモツ煮は処分しました。ごめんよ、美味しく食べられなくて。
カラスのモツはもっと臭みを抜く行程がいるor食べられないのかな…?誰か知ってる人がいたら教えてください。
そうこうしている間にスープが煮えました。
醤油と酒で味を調えて、首肉を添えてカラスープの完成!
先程のダメージからまだ戻ってこれていない中、恐る恐るひとくち。
ん?コレはちゃんと出汁が出てて美味しい気がする!
たくさん生姜をいれたのが良かったのかな?煮込んだ事で首肉をも噛みちぎりやすくて良いです。
ってかもう、うん。正直、口の中がカラス臭でもうよくわかんないけど旨味は確かに感じるから良しとしましょう!!!(強引)
さてこれで、私のカラスチャレンジは全て終了です。
流石に鳥を羽も内臓も未処理のものをイチから解体して調理っていうのは初めての経験で、頭を落とした時や皮を剥いている際は少し心にクるものがありました。
普段食べてる鶏だってこういった行程を踏んでいるんだなと思うと、畜産関係の方や、もちろん何気なく口にしている動物全てがとても尊いものなのだと実感しました。
ちょっとカラスは当分遠慮したいけど、もし次に食べる機会があればもっと肉自体の臭み抜きや硬さの克服にチカラを入れたいと思います。
同じ命をいただくなら、美味しく食べたほうが絶対に良いもんね。
今日はいつもの倍くらいの長さになっちゃった!ここまで読んでくれてありがとうございます。
では、また。